2019年10月24日木曜日

旧国鉄の債務は誰から借りて誰に返してるんだろう?


今朝方国鉄時代の赤字ローカル線(第2次特定地方交通線)のツイートを見て、そういえば地元の駅前に日本国有鉄道清算事業団(以下 清算事業団と略)のビルが立っていたのを思い出した。
分割民営化当時人員はJRにすべて継承されず、清算事業団に転属した人もかなりいたはず。その件を巡って当時の新聞では国労が随分騒いでいた覚えがある。

分割民営化当時、国鉄の累積赤字は約37兆円、清算事業団はうち26兆円弱を引き継ぎ不動産売却で返済するはずがバブル&バブル崩壊もあって返済分が利回りを上回らず、98年の解散時の債務は28兆強に増えてたとかw
(売却に待ったをかけたのは、例えばバブル真っ最中に汐留売却すると地価の高騰に拍車をかけかねないという配慮らしい)

結局、債務は国が引き継ぎ独立行政法人の鉄道運輸機構が返済中。
www.mlit.go.jp

平成29年度 日本国有鉄道清算事業団の債務等の処理に関する法律に定める施策の実施の状況に関する報告(PDF形式)

ここらを読むに平成29年度末の債務は17兆円あまりまで減ってます。

ところでこのお金、どうやって誰に借りたかというと国鉄は鉄道債券というのを発行できたそう。政府保証付き債権なのと償還期限が短いので、返せない場合は新たに債券発行して返済に当ててた感じ。本業が順調でもこれは辛い><

金利も高かった頃だし調達先は個人や金融機関とのことで、ある意味市中への資金供給になっていたのかな?


鉄道運輸機構が引き継いだ段階で、国債(日本国有鉄道清算事業団承継債務借換国債 他)に付け替えて一般会計で返済中ってところですね。

分割民営化から32年、まだ8兆円しか減っていないとは…

ちなみに土地の売却は2017年に完了したようです。

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