▼
2019年9月23日月曜日
高頻度取引とFPGA
先んじて高頻度取引(HFT:High-Frequency Treading)を導入したユーザーは、そうで無いユーザーから利益を得られる。
でもHFTユーザー同士拮抗してくると期待できる利益が小さくなるから下火になったとのこと。
取引サーバーへアクセス回線のレイテンシを克服後は、アルゴリズムをハードウエアで処理(TCP/IPのプロトコルも!)する事で取引速度を上げてきたが、これもプロトコル上の
手順以上に速くならない。
ところが2016年頃に考え出された手法には驚いた。
あらかじめ取引リクエストを送信開始、送信中に取引のGO/NOGOを判定してNOGOの時にはその送信フレームを殺す事で送信フレームの長さ分のレイテンシを克服したらしい。
これは要らなくなる可能性のあるフレームもジャンジャンとサーバーに送りつける手法だから回線にもサーバーにも超迷惑この上ないよねw
https://www.net.itc.nagoya-u.ac.jp/~shimada/old_lecture/infoNW2016/slide/lecture20160426_1up_rev1.pdf
名古屋大学情報基盤センター 情報基盤ネットワーク研究部門 嶋田創
「情報ネットワーク特論 ネットワーク機器とFPGA」から引用
たしかHFTが流行ったおかげでデカいFPGAがジャンジャン売れたと聞く。
XILINXが次から次にニューモデル発表していたのもこれが背景か?
儲かったからなのかディスコンも少ない気がする。
www.kumikomi.net
しかし考え方は面白いと思うけどわざとパリティ間違ってフレーム殺すとかTCP/IPに対する冒涜よね、これ大量にダメフレーム送りまくって帯域殺す攻撃出来るでしょ。
0 件のコメント:
コメントを投稿